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城下町参考書を読む2

◆区立図書館へ
今日(8/24)は、相変わらずの猛暑の中、杉並区立阿佐ヶ谷図書館へ出かけた
ネットで探した2冊の本の内容をゆっくりと読んでみたかったからである。
近所の区立西荻窪図書館には、1冊しかなく、それも貸出し中だった。

JR中央線で2駅目の阿佐ヶ谷から、北へ徒歩12分で到着。
のはずが、曲る角が分りずらく、途中の八百屋さんで教えてもらった。
図書館はとてもきれいな建物で、中へ入って冷房でホッとする。

係りの人に、下記の2冊の書架へ案内してもらい、手にできた。
火曜日の午後であったが、閲覧席は満席で、雑誌コーナーに1席空いていた。
窓際で少々暑かったが、早速、読み始めた。

◆参考書2冊の評価
1)地図で歩く城と城下町    平凡社 2001年 \2,100
2)図説 日本の100名城の歩き方 河出書房新社 2010年 \1,980

1)は、例の古地図散歩シリーズの平凡社が、3年後に出版した簡易版。
古地図はなくて、現代の地図に散歩コースを点線で表示している。
地図はきれいな多色刷りで描かれていて、見やすいガイドマップになっている。

主な名所・旧跡などは説明されているし、名産品もリストされている。
ただし、コースのあらましも具体的な説明もない。
城と城下町は3つのグループに分けられている。

<城と城下町>グループは、弘前、金沢、彦根、姫路など。
城下町と城郭の両方の地図と散歩コースがあり、コース内容も充実している。
天守閣やお堀が残り、武家屋敷や町屋や街並みなども楽しめる。

<城下町>グループは、萩、村上など。(後日、町名を補充)
城郭は見るべき程であないが、城下町は楽しめる。
<城郭>グループは、新発田などで、残った城跡などを回る。

コースや情報に改めて得るところはないが、地図が美麗で役立つので購入する予定。
古地図散歩シリーズともども、平凡社の編集理念と技術はすばらしい。
本の内容とでき映えをみると、お買い得価格と思う。今後も期待したい。

2)は、財団法人日本城郭協会が選定した100名城の写真付き解説本。
城の研究者などで構成する委員会が、いくつかの基準で審査して決めた。
弥生時代以降ということであるので、吉野ヶ里や多賀城、足利氏館なども含まれる。

その反面、観光城下町である鶴岡や米沢、村上などは含まれない。
誰のための100名城かわからないが、どこか違和感がある。
いっそ120名城にして、より多くを選定した方がよかったと思う。

HPで見ると、100名城スタンプラリーの企画などをしている。
事業仕分けの対象法人かどうか分らないが、かなり暇そうだ。
この本は、城などの写真と簡単な解説だけなので、購入しないことにする。

◆参考書読みは一段落の締め
ネットの「本を探す」サイトで書名検索した本は、ほぼ全て確認できた。
ダントツは、平凡社の古地図散歩シリーズ(全9巻、絶版)であった。
これがあれば、他はいらないという位のものだ。

彦根と金沢の掲載巻は、来月になったら、中古品の購入を手配する。
今回の参考書読みは、これで一段落である。
個別の城下町の情報は、ネット検索で補充していくことになる。