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2008年07月27日

♪『砂山』

『砂山』 北原白秋作詞、中山晋平作曲、1922年(大正11)


海は荒海 向こうは佐渡よ
雀なけなけ もう日は暮れた
みんな呼べ呼べ おほしさま出たぞ

暮れりゃ砂山 潮鳴りばかり
雀ちりぢり また海あれる
みんなちりぢり もうだれも見えぬ

帰ろ帰ろよ ぐみ原わけて
雀さよなら さよならあした
海よさよなら さよならあした

 ◇ ◇ 

日が暮れるまで思い切り遊んで、それぞれの家に帰る。
明日もまたみんなで集まって思い切り遊ぶ。
昭和20年代でも、そんな子供の世界がありました。

2008年07月20日

東京風景:入谷の朝顔市

◆朝顔市へ
初めて、入谷の朝顔市に出かけた。(7/19)
洞爺湖サミットのため、例年より2週間遅れの開催。
ちょうど関東地方の梅雨が明けた。

◆到着、大混雑
西荻窪から地下鉄東西線・茅場町経由で日比谷線・入谷まで、約70分。
10時過ぎ到着、地下から出ると、通りの向こう側に鬼子母神の真源寺。
お寺の前の歩道に通りを背にして朝顔の露店が並んでいる。

狭い歩道は人がぎっしり、その流れに入ったのが運の尽き、100m位先までノロノロ歩き。
この時間では花は咲いてないし、露店の売り声は楽しいけれど、暑いし、後から押されるし。
鉢を買ったり、写真を撮る人もいたけれど、早くここを抜けたいと思うばかりだった。

◆鬼子母神で一鉢
線香の香りがしてきて、ようやく鬼子母神の前で人波が途切れた。
ホッとして境内に入ると、やや空いていたので、お賽銭をあげてお参り。
手狭な境内でも朝顔を売っていたの、一鉢を求めて、早々に退散することにした。

<入谷・鬼子母神> <境内の朝顔露店> <並ぶ朝顔の鉢>

お寺の前から交差点までまた露店が並んでいて人がぎっしり。
鉢を下げてノロノロの我慢、抜けてホッとして時計を見たら11時を回ったところ。
約1時間の朝顔市であったが、半分は人の波の中にいた。

◆いい気分
それでも、帰る途中で鉢を見て、「あっ、朝顔市やってるんだ」という声を何度も聞いた。
実に気分がいい。「その朝顔市に行って来たんだもんねぇ」
さっきまでの汗と疲れが吹っ飛んでいく。

◆朝顔市は朝早く
朝顔市は早朝5時からだそうで、早く来るのに限ると分かった。
花は一杯に咲いてるし、人は少ないし、涼しいし、露店の人達とおしゃべりも楽しめる。
あのぎっしりの人混みはもうごめんだ。

◆夏の風物詩
毎年七夕の頃、朝早く朝顔市に出かける。
やはり、これは夏のすばらしい風物詩だと実感した。
来年こそはそれを満喫したいと思う。

2008年07月05日

『江戸紋様』 ~ 夏編

◆もうすぐ夏
梅雨明けも近付いているようだ。
夏、クーラー無しでは生きていけない現代社会。
地球温暖化であれ石油価格高騰であれ、まずはクーラー。

そんな利器のない江戸時代、暑さしのぎには必死の努力。
あれやこれやと知恵を絞って、涼を求めた。
風鈴、うちわ、打ち水、花火、行水、浴衣、怪談話、etc.

◆江戸紋様の「涼」と「粋」
江戸紋様から夏風なものを探してみた。
「涼」を感じさせる紋様にも、キリッとした「粋」がある。。
こうした柄物を着ることで、またその姿を見ることで「涼」を呼んだ。

◆五感の文化
江戸の人達は、五感をフルに働かせて、夏を乗り切っていた。
その磨かれた五感は、「粋」な江戸文化の源泉でもある。
クーラーでは、五感は鈍感になるばかりで、文化も薄っぺらくなりそうである。