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原発事故:東電の事故収束工程表

◆やっとひとつの拠り所
4月17日、東電は「福島原発事故の収束のための作業工程表」を発表した。
第一段階(今後3ヶ月)で、原子炉と使用済み燃料プールの冷却などを実施。
第二段階(その後3~6ヶ月)で、原子炉の冷温停止状態を実現。

遅い。菅総理の指示で、急遽、作成したものと思われる。
内容は、問題解決の工程であり、問題(事態の深刻さ)認識は提示していない。
東電としては、眼前の問題にひたすら取組む姿勢を示す、ために作成したともいえる。

原子炉の正確な状況も、放射性物質の放出量も把握できていない。
次々と新たな問題が出てきて、その対処に追われている。(特に、超高濃度汚染水関連)
今までに工程表を作成していても、修正の連続であったかもしれない。

ともあれ、ひとつの目安にはなる。
ただ、時間的には、相当に厳しいと予想される。
現場の作業員の方々にシワ寄せがないよう、とくに配慮が必要である。