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2011年01月22日

城下町散策マップ開発(7)

◆二つ目の散策コース
新発田城下町マップに、二つ目の散策コースを設定した。
名称は『武家町を歩こう』。
城下町時代の古地図(明治初年版)に示される武家町の道筋をたどるコースである。

たどる武家の町:
 ・地蔵堂町→七軒町→八軒町→八軒町裏→榎門→(三の丸)→菅原門
   →片田町→西ヶ輪→小人町→古徒士町→同心町→広小路→新徒士町→竹町

武家屋敷や古い街並みなどは、ほとんど何も残っていない。
江戸時代そのままの道筋が残されているだけだ。
そこに情報(歴史的状況)を加えると、城下町の武家社会の姿が鮮明に輝き始める。

◆『武家町を歩こう』の全体像
コースは、3つの部分で構成される。

・前半部分は、地蔵堂町、八軒町、八軒町裏など、直線的に等間隔に屋敷割りされた道筋。
しかも、町により敷地の大きさに格差があり、封建的格差を表わしている。
家系、職掌、禄高などの情報があれば、武家社会を具体的にイメージすることができる。

・中間部分は、三の丸の榎門から菅原門へ抜ける道筋である。
三の丸は、この2つの門を底角にして、大手門を頂点とする逆三角形をベースとしている。
底辺の中点のある中の門で二の丸と連結しており、実に美しいデフォルメである。、

・後半部分は、片田町→西ヶ輪を経て、小人町→古徒士町→同心町→新徒士町を通る。
小人町以降は<職掌による町名>で、それぞれ同じ職掌の家臣が屋敷を与えられていた。
<小人>と<徒士>は、大名行列で重要な役を果たしていたが、いずれ詳しく報告したい。

つまり、掘り出せばいくらでも情報が出てくる興味津々のコースなのである。
語りだせば、1時間でも足りないかもしれない。
汲めども尽きぬ歴史の泉のような城下町・新発田の魅力を満喫していただきたいものである。

◆音声ガイドの内容の見直し
音声ガイドでは、簡潔な表現で、歴史の街と現状を説明するよう心がけた。
かなり難しく、何回も修正したが、まだ物足りないところが残っている。
見直しを続けていきたい。

◆道筋を撮影した写真を追加
このコースは、昨年7月と10月に、写真を撮りながら回ってみた。
写真を整理して、マップ上に配置したいと思っている。
どれも平凡な町の風景だが、音声と合わせると、それなりに生き生きとしてくるのが不思議だ。

◆次の散策コースの構想
既に決めてある。
(万町)→三之町→四之町→職人町→定役町→町裏→(万町)
今度は、職人の町を歩く。

新発田では、職人の町はほぼ一直線に並べられていた。
他の城下町では、ほとんど見られない単純明快な構造だ。
『職の町を楽しむ』と名付けようか。

2011年01月06日

城下町散策マップ開発(6)

◆新発田城下町マップに手入れ
ここ3ヶ月(9/25以来)、マップをそのままにしてあった。
その間、いくつもの城下町の構造を細かく調べ、<彦根>にも行って城の実感もできた。
旧二の丸の県立病院跡地の整備計画も分った。(かなり不満足であるが)

そういうことで、マップに新しい散策コースを追加する準備が整ってきた。
手始めに、最初のコース『城へ参ろう』を見直して小修正をした。
手入れは、二の丸部分の説明、札の辻のカギ曲り、未記載だった城門の補充など。

二の丸から本丸・表門に至る部分に、土橋門と帯曲輪を復元する計画が示されている。
それを踏まえて、ガイド音声の内容を整えた。
また、稲荷門、、土橋門、菅原門、榎門の城門を記載した。

札の辻は元はカギ曲り(突き当たって直角に曲り、また直角に曲る)であった。
現在は、道路が拡張され、斜め十字路になっている。
左へ曲って右へ曲って三の丸・大手門に向う形に、コースを小修正した。

◆新しい散策コースの構想 ~ 武家町編
つぎのコースは、武家の町をぐるっと巡るもの。
 ・地蔵堂町→七軒町→八軒町→八軒町裏→榎門→(三の丸)→菅原門
   →片田町→西ヶ輪→小人町→古徒士町→同心町→広小路→石川小路

構想はあったが、どうも魅力に乏しく、散策には向かないと思っていた。
武家屋敷や古い街並みが残っているわけでもない。
ただ、道筋だけは、江戸時代そのままに辿ることができる。

しかし、今やこのコースは、光り輝いて見えるようになった。
情報(説明)とともに散策すれば、城下町の武家社会の姿が鮮明に浮き彫りになるのだ。
つまり、ストーリーとシナリオで、武家町をバーチャルに体験できるのである。

これは、新発田がきわめて優れた城下町のモデルであることを示しているのだ。
他の城下町にはほとんど見られない、特選の散策コースなのである。
『武家町を歩こう』と名付けようか。

◆合成音声が物足りない
散策コースのガイドには、合成音声を使っている。
フリーソフトで、ガイドのテキスト文を音声に変換している。
この音声の質を上げたいのだが、ままならない。

フリーソフト(無償)でここまでできれば、我慢どころなのだが。
実は、業務用の高価格の合成音声ソフトがあって、電車の車内放送レベルの音質だ。
十数万円もするから手が出せない。

ITの世界であるから、近い将来、そのレベルの低価格ソフトが登場すると期待する。
そうすれば、ずっと自然で聞き易い音声ガイドができるようになる。
政府もこういう応用範囲の広いソフト開発に資金を出すべきだろう。