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世相:新発田市長選~2010

◆新市長決まる
11月21日(日)、新発田市長選の投開票が行われた。
実質、三つ巴の選挙選であった。
結果は、下表の通り。(いずれも無所属。投票率は 65.5%)

当 二階堂 馨(58)21,173
  佐藤 浩雄(66)17,298
  鬼嶋 正之(63)15,758
  三村 誉一(64)689

◆市民は、箱物事業にノー
選挙の大きな争点は、「JR新発田駅の橋上化」とされた。(マスコミの見出しも)
現市長が推進する事業計画に、佐藤氏(旧国鉄出身)は賛成し、他の候補は反対した。
市民は、借金を増やす箱物事業に<ノー>と意思表示したことになる。

地方の選挙であるから、組織的なしがらみがあり、来春の県会議員選との絡みもある。
しかし、選挙前に訪れた時、話をした全ての市民の方々が、箱物事業に反対であった。
組織票で劣勢とされていた二階堂氏は、この市民浮動票の獲得に成功したのであろう。

大きな変化は受け入れ難い土地柄の新発田に、変化の兆しが現れたということか。
次の段階では、組織票ではなく、浮動票が当落の鍵を握る選挙になるかもしれない。
ポピュリズムの危険はあるが、社会の価値観は多様化・流動化していくからである。

◆新市長への期待
二階堂新市長は、市議会議長出身である。
今、全国各地で、<市長と市議会の不毛な対立>が話題になっている。
そうした混乱を避けて、市政の転換を図るには、適任の新市長ではないだろうか。

気がかりなのは、若い世代の投票率であるが、恐らく低かったであろう。
これは社会全般の問題で、若者の期待を高める政治・行政の形が求められている。
若者をはじめ、市民が誇りを持てる<新発田>の実現を、ぜひ目指して欲しいと思う。

◆これはこれ
同じ21日、兵庫県尼崎市(人口46万人)でも市長選挙が行われた。
こちらは、38歳のママさん市長が誕生した。(2期目の現市長も女性)
ただ、投票率がわずか30%であったのは、どういう状況であったのだろうか。