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新発田城御殿間取り図:御間柄全図(1)

◆『新発田城中御間柄全図』(復元図)
 古地図『一歩一間歩詰惣絵図』に加えて、もうひとつの復元図がある。
 新発田城の本丸御殿の間取り図だ。
 これも先回の紀行で借用できた。

 『御間柄全図』は、明治34年(1901年)、藩の棟梁であった股野氏の子孫が作成した。
 本丸全体(堀、石垣、櫓、門、御殿、庭など)と御殿内の間取りを正確な絵図にした。
 御殿の全部屋の呼称、廊下や塀などが丁寧に描かれている。

 御殿は二階建てで、原図では一階部分の上に二階部分を貼り重ねてあるという。。
 復元では、その状態を彩色で鳥の子紙に復元した。
 そして、薄紙で一階部分をモノクロで復元した。

 原図は、100分の1縮尺で、横107cm、縦78cm。
 復元図は、原図の70%縮小で、横79.5cm、縦56cm。薄紙の図面は、横55cm、縦39cm。
 復元図は、1977年に、限定800部、頒布価格1,300円で発行された。
 
 
◆『御間柄全図』のデジタル・コピー
 『御間柄全図』を精度600bpi、JPEG形式でスキャンし、パソコン上にデジタル化した。
 絵図全体の画像ファイルは、横19,943×縦12,208pixel、容量は 192MBとなった。
 Adobeの「Photoshop Elements 11」であれば、詳細部分まで問題なく拡大できる。

    → 『御間柄全図』の画像

◆部屋割りについて
 復元図には、2頁の解説書が添付されている。
 ただ、個別の部屋については、特に記載されていない。
 知りたくても、よく分らない、というのが実情のようだ。
 
 御殿は、大きく東側の「表御用」と西側の「裏御用」に分かれる。
 「表御用」は公的部分で、「裏御用」は藩主の私的生活部分である。
「裏御用」は、御殿全体の約3分の1の面積を占めていた。

  ◇ ◇ ◇

 「表御用」に「時計の間」というのがある。
 ここは、家老クラス9名と御用人クラス6名のみが、入ることを許されていたようだ。
 すぐ隣には「御膳仕立ての間」という大きな部屋があり、宴席に使われたのかも。

 部屋は、身分と職制によって厳しく割り当てられていた。
 日常的な藩の行政が、どこで行われていたかも知りたいものだ。
 数ヶ所に、休息所とお菓子の間が設けられているのも興味を惹かれる。
 
  ◇ ◇ ◇
 
 「裏御用」には、藩主の「居間」や「書斎」などがある。
 これらは、御殿の西南部分の庭(池がある)に面した南向きの部屋である。
 まさに、殿様気分の生活環境だ。

 
◆(ひとこと)
 復元図は、一階に二階が重なっているが、これは意味がない。
 一階と二階は、それぞれ分けて、二枚で復元して欲しかった。
 二階部分を薄紙にして、一階部分に重ねて見れるようにすると、きわめて便利だ。

 (著作権の関係で、スキャン・合成したJPEGファイルは、公開を控える)