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2006年06月28日

角屋餅店の「白餅」(笹餅)

「白餅」は、あん入りの生の白い餅を笹の葉にくるんだものです。
今回(6月24日)、初めて食べました。
この季節の餅菓子です。

笹の葉の緑が鮮やか。
まっ白な柔らかい生餅が伸びて、小豆の粒あんがほんのり甘い。
添加物ゼロ、賞味期限は本日です。

正午前にお店に行くと、最後の1パックが残っていました。
ここの「白餅」も他の時期の「草餅」も午前中には売切れます。
知っている人だけが、食べている人気商品です。

他に、赤飯や手作り羊羹、季節の笹だんごもあります。
これらを作っているのは、前は若かった仲よし二人姉妹。
新発田の人もあまり知らない、おいしいお店です。■

2006年06月27日

宮澤菓子店の「粉菓子」

「粉菓子」は、木型に材料を入れて押し固め、それを打出して作ります。
落雁に似ていますが、より大型で、中に小豆餡が入っています。
型や彩色により、鯛や松などの種類があります。

サクサクの白い粉地としっとりした餡の絶妙な味のハーモニー。
50年来の懐かしの味です。
子供の頃は、結婚式の引出物で、よく食べました。

その頃と、製法も材料も味も変わらないとの事です。
ここのご主人は、時々、お店で手ずから、お菓子を包んでくれます。
そんな折り、いろいろとお菓子作りのお話などを伺えます。

材料のもち米、小豆、砂糖などの入手が困難になっています。
木型を作る職人もいなくなりました。
菓子作りの後継者もおりません。

当代限りの「粉菓子」です。
50年ぶりに味わえたのは、まことに幸いでした。
もうしばらくは、この味を楽しませていたけそうです。■

2006年06月12日

幻の黄金シャリを求めて

銀シャリではなく、黄金(きん)シャリである
ご飯粒が黄金色で、噛むとはね返すような弾力があり
少しモチッとしていて、ほのかに甘い

50年前に食べたことのある、究極のうまいご飯
今でも食べられるだろうか?
新発田で見つけられるだろうか?

当時、既に大人だった従兄弟によれば
確かにそういうご飯があった、という
今は無理だな、とも

あったというなら、探しようもある
何軒かの農家のお話を聞きながら
じわじわと歩をすすめた

実は、「黄金シャリ」再現にはいくつかの必要条件がある
それらがそろわないと食べられない
農家の方々の協力と「運」があれば、今年中に報告できるかも

昔はちょっとした折りに、たいていの農家で食べていたようだ
そんな「黄金シャリ」が、農村でも忘れられているらしい
食べた人が健在な中に、なんとかしたいと思う■

2006年06月09日

山菜のフルコース

5月6日(土)のことでした
「雪椿」で、ママ手作りの山菜料理フルコース
そのメニューは:

◆天ぷらの盛合せ
タラの芽
こしあぶら
こごみ
モミジガサ
山ウド
◆おひたし
みず
モミジガサ
◆くるみあえ
こごみ

山の恵みの初夏の味
揚げたて天ぷらアツアツで
冷たいおひたし、くるみあえ

食べるのに気をとられ
山菜名をメモするのが精一杯
カメラ持っていたのに写真なし

実は、昨年も親戚で、こんなフルコースをいただいた
山菜は、春の天候と、ここ数日の天気で、採れたり採れなかったり
幸運に恵まれたことに感謝、ごちそうさまでした■

2006年06月08日

笹だんご(2) 家庭作り編

6月初めの土日は、月遅れの節句。
最近は少なくなったといわれるが、笹だんごを作る家庭がまだある。
先のくるくる紀行では、2軒で家庭作りの味を楽しませていただいた。

小豆は、自宅の畑で栽培したのをあんこに煮る。
ヨモギは、あそこで柔らかい芽を摘んで干したもの。
笹は、こっちの山で採ってきた。

米作り農家のお宅では、だんごの粉も自家栽培のお米から。
無農薬だの、有機栽培だの、全く無用。
こんな概念や言葉が必要なのは、「虚」の世界の悲しい理性。


茹でたての笹だんごがテーブルに盛られた!
奥さんがあんこだらけの手で、挨拶に出てこられた。
さめた方が食べやすいけど、アツアツをフウフウするのもいいものだ。

一方のお宅は、粒あん。
他方のお宅は、こしあん。
それぞれに格別の味の笹だんごを賞味、極楽、極楽。

実は、2軒ともに、もう一押しあり。
笹の三角ちまき登場!
餅米を三角に笹で包んで茹でたもの。

きなこに砂糖を混ぜて、ちまきにまぶす。
う~ん、このモチモチ感。
ツルッとしたのど越し。


ごちそうさまでした。
季節の味、里の味を満喫させていただきました。
もう、早苗の伸びる6月ですね。■

2006年06月07日

笹だんご(1) 食べ比べ

あの笹とヨモギと小豆あん!
50年ぶりのめぐり合い
一昨年の5月の中頃だった

立ち寄った泉屋染物店で高田屋を紹介していただいた
電話で在庫の確認まで
新発田のあちこちでこうした親切に出会った

最新のくるくる紀行は、6月初めの土曜日曜
新発田は月遅れの端午の節句
お菓子屋さんは、だんご作りでテンテコ舞い

店先に湯気のあがる笹だんごの山
絶好のチャンス!
行きつけのお店の笹だんごを、東京へ持ち帰って、食べ比べ

高田屋は、笹だんごが人気商品で、一年を通して販売
粒あん
いつもながらの落ち着いたおいしさ

宮沢屋は、貴重な粉菓子のお店で、笹だんごは季節によって販売
こしあん
しっとりした甘味が優しい

角屋餅店は、その日売り切りのお店で、笹だんごは季節商品
粒あん
のどごしの感触がすばらしい

どのお店も、添加物はゼロ宣言
作っている人とお話ができる「顔が見える」笹だんご達
味の甲乙はつけ難く、ドロー