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世相:党首討論20150617

◆党首討論を聴く
 17日(水)、国会で党首討論が行われた。
 NHKラジオの中継で聴いた。
 討論は、安保関連法案に集中した。

 民主党の岡田代表は、論点も論理も迫力不足で、首相の対応もこれまでの繰り返し。
 維新の党の松野代表は、今国会での成立に世論の反対が多いことなど指摘した。
 共産党の志位委員長は、論点を「後方支援」に絞り、鮮やかな論理で一本を取った。


◆「後方支援」の詭弁(きべん)
 首相は、「安全な場所を選んで後方支援する」と主張している。

 志位氏は、「後方支援などというものは、国際的に存在しない」
 「軍事的には、後方支援=兵站(Logistics)であり、兵站活動=武力行使だ」
 「武力行使と一体でない後方支援など世界では通用しない」と批判した。
 
 そして、「武力行使と一体でない後方支援の国際法的根拠を示せ」と首相に迫った。

 首相は、かなり追い詰められた感じで、つぎのように答弁した。
 「後方支援とは、憲法9条との関連で、国内向けのもの」
 これは苦しい言い逃れで、詭弁の崩壊に近い。

 面一本!
 後方支援という首相の詭弁=まやかしの論理を論破するのは、正論の論理である。
 志位氏はそれをみごとに実証した。

 明快な論点と論理で丁々発止の議論が展開するのは爽快だ。
 民主党には、これが無い。
 詭弁に付き合って、すれ違いの議論ばかりしている。