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原発:持続可能な社会と脱原発

◆3.11事故直前の議論
ヒョンなきっかけで、youtubeの価値ある動画に行き当たった。
「持続可能な社会と脱原発」をテーマにしたパネル・ディスカッション(2011/03/03)である。
出席者は4人で、主役は、飯田哲也氏と鎌仲ひとみ氏。

飯也氏は、環境エネルギー政策研究所の所長で、原子力に詳しい。
先に行なわれた山口県知事選に出馬し、上関原発反対などを訴えて善戦し、話題を呼んだ。
鎌仲氏は、女流映画監督で、放射能汚染などの環境問題に詳しい。

お二人は、ソフトランディングの脱原発を説く。
原発は、そして化石燃料も、持続可能な社会の理念に反する。
持続可能な社会は、自然エネルギーの利用によってもたらされる。

原発に固執する日本の政治家、官僚、産業界、原子力学者は、ハードランディングを招く。
自然エネルギー開発へ舵を切った世界の潮流に、既に乗り遅れている。
日本は<原発ガラパゴス>の状態にある、

◆そして、3.11事故
3.11の原発事故では、このパネルで語られたことが、ほとんど真実であったと証明された。
政府や東や学者が語り、マスメディアが報じた情報は、信用できないことも証明された。
しかし、これだけの巨大事故を起こしながら、なお、原発維持を唱える勢力は健在である。

◆脱原発への道筋
脱原発は、デモや原発建設反対運動では実現しにくい、というのがお二人の認識である。
自然エネルギーの利用、節電・省電、送配電分離と電力自由化などで、原発を無用化する。
採算が取れなくなれば、原発は無くなる、ということだ。

◆youtubeの動画について
ここで紹介するのは、part1-8になっているが、元は2時間弱の一連の動画である。
自分の場合、part1を見て、つい引き込まれて一気通貫で全て再生してしまった。
脱原発に向けて、きわめて具体的で平易で示唆に富む内容は見ごたえ十分だ。