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世相:橋下維新への期待と危うさ

◆政治の停滞
もはや、いかんともし難い。
みんながそう思っている。
大震災も原発事故も、ダメな政治を変える機会とはならなかった。

自民・公明が行き詰まり、政権が交替した。
しかし、民主も早々に自己崩壊してしまった。
二大政党がこの体たらくでは、次の総選挙で国民の選択肢はない。

◆橋下維新への期待
停滞する政治への不信感は、破壊的なリーダーを求める。
脚光を浴びているのは、橋下大阪市長だ。
その政治的パフォーマンスは、きわめて華やかだ。

橋下氏は「大阪維新の会」を率いて府知事に当選した。
そして、非協力的な大阪市長にダブル選挙を仕掛け、これを放逐した。
府知事には「維新の会」の幹事長か当選し、大阪の府・市を一挙に制した。

通常では為し得ないことを、鮮やかにやってのけた。
閉塞した政治・行政を一気に破壊してくれる可能性を秘めたヒーローに見える。
そこにすり寄る政党や政治家、軽薄なマスメディア。

◆つぎは国政
「維新の会」は国政への進出を図り、3月に「維新政治塾」を開講するという。
400人の塾生募集に対し、2,400人の応募があったという。(10日締切時点)
相当な吸引力を発揮したといってよいであろう。

◆現状打破への期待と危うさ
この勢いが続けば、つぎの総選挙で第三党になる可能性がある。
「維新の会」がキャスチングポートを握った時、国政はどうなるか。
何がどう破壊され、あとはどうなるのか、まるで分らない。

なんでもいいから、とにかく現状を打破して欲しい。
橋下ポピュリズムへの期待はその一点に集中しているようだ。危ういかな。
しかし、もっとも危ういのは、国民の期待とかけ離れて茶番を演じ続ける国会であろう。

◆落首

-- ◆独裁の におえる君を 憎くあらば 閉塞ゆえに 吾れ恋いめやも