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『商人訓』の教え

◆『商人訓』
商人は
一旦の利に誇ることなく、一旦の損に驚くこと莫れ。
唯恐れ慎むべきは、日々月々、軽々の損なり。
唯希い望むべきは、連綿不断、軽々の利なり。
一旦の損は、連綿軽々の利を以って救うべけれど、
連綿軽々の損は、一時の利を以って補い難し。

◆経済不況の今
この『商人訓』は、母が生前壁に掛けていた色紙に書いてあった。
経済不況の今、改めて噛みしめたくなる言葉である。
(出典は、「福沢諭吉」とされているが未確認)

米金融界は、連綿不断軽々の利を求めるべきを、一旦の利をむさぼった。
そのあげくに金融バブルが崩壊し、今回の不況に落ち込んだ。
そして今、世界中を巻き込んで、一旦の損に右往左往している。

一旦の損は、連綿軽々の利を以って、埋めていくしかない。
ショックが大きいだけに、この不況からの脱出には時間がかかる。
政治の役割は、資本経済の失敗のツケを国民に回さないことだ。