« 2011年03月 | メイン | 2014年08月 »

2014年01月22日

参考書:「城下町古地図散歩」シリーズ

約3年ぶりの「blog歴史」の記事です。

◆ついに「城下町古地図散歩」シリーズを揃えた
平凡社の「城下町古地図散歩」シリーズは全9冊。
1995-1998年に発行されたが、絶版になっている。
Amazon.comに出品された中古本を、順次、蒐集した。

◇ 城下町古地図散歩(平凡社 太陽コレクション)◇

タイトル発行年定価購入年月中古価格
1 金沢・北陸の城下町1995年2,800円2012年11月4,200円
2 名古屋・東海の城下町1995年2,800円2010年11月2,250円
3 松本・中部の城下町1996年2,800円2010年08月3,400円
4 大阪・近畿1の城下町1996年2,800円2010年11月3,740円
5 萩・津和野 山陰・近畿2の城下町1997年2,900円2010年08月2,000円
6 広島・松山 山陽・四国の城下町1997年2,800円+税2010年09月3,000円
7 熊本・九州の城下町1998年2,800円+税2012年06月4,156円
8 仙台 東北・北海道の城下町1998年2,800円+税2010年08月5,600円
9 江戸・関東の城下町1998年2,800円+税2014年01月1,169円

(新発田市立図書館には、「城下町古地図散歩」シリーズは一冊もない)


◆内容の特徴
ほとんどの城下町が網羅されている。
各城下町の古地図が、同じ縮尺で、現代の地図と並べて掲載されている。
遺された街の景観図、絵図、その他が、出典と共に多く掲載されている。

また、藩主の変遷や城下町の歴史、概要などの説明文は、地元の人達が執筆している。
故郷の城下町を熱く語っており、学者や観光ジャーナリストなどの文章とは、味が違う。
城下町のお薦め散策コースも紹介されている。

ただ、年表、藩主の変遷の表、系図、コース地図などが無いので、かなり分かり難い。
もっとも、これらは、紙の情報よりもITが分担する方が良いと思う。
新発田城下町を題材に、そのあたりにチャレンジしてみたい。

 ◇ ◇ ◇

Amazon.comで中古本を購入してきたのだが、その価格はけっこう変動する。
9 江戸・関東編は、ずっと4,000円台であったが、最近は、1,169円。
これを購入して、シリーズのセット完了。

3 松本・中部編新発田を含むは、3,400円であったが、最近は、1,450円。
そこで、もう一冊を購入しておいた。
新発田の人達に見てもらいたいと思うからである。


◆古地図の世界へ
「出典」のおかげで、新発田のすばらしい古地図と絵図の存在を知った。
-- ・一歩一間歩詰総絵図(天保年間製)個人所蔵
-- ・新発田より江戸道中絵図   愛知県西尾市の岩瀬文庫所蔵

古地図は、現在入手不可能であるが、ネットで探していたら、もう一枚が見つかった。
-- ・新発田藩家中屋敷割図(明治初年版) 新発田市立図書館で複製を閲覧可
これは、ネットの地図ショップで複製販売されており、自分は複数枚を購入した。

両方の古地図は、共に、新発田市立図書館で複製を閲覧できる。
両方の古地図は、共に、きわめて鮮明な屋敷割り図で、他の城下町の古地図とは異なる。
これらを縮小印刷したものを手に、城下町巡りをすることは、最高の観光資源となる。