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2007年04月21日

くるくる新発田:駄菓子作りに見とれる

4月16日(月)午前、「丸庄製菓」を訪問。
きのう、城址公園で顔をあわせて、さっそくの今日。
お菓子を作っているところを見たかったのです。

戸を開けて覗くと、数人でお菓子作りの真っ最中。
「どうぞ」といわれて、中へ入る。
お忙しいところ、コーヒーを入れていただく。

しばらく作業を見せていただくことにして、ちょっと離れて立つ。
コーヒーカップを片手に、そのまま見とれてしまう。
作業台の上では、たぶん、「あん玉」を作っている。

ご主人が大きなあんこの塊を切り分けて、手で転がして細長い丸い棒状にする。
5、6本ずつを次の人が、包丁で小口切りにしている。
次の人達が、粉をまぶしながら手のひらでころころと丸めている。

黙々とひたすらに、よどみなく作業が進む。
力を加減して、しっかりと形を作っていく、心が込められた丁寧な作業。
『あの味は、この作業あればこそ』との思い。

ラジカセの音が流れ、飾り気のない作業場。
大きなカップのコーヒーがいつのまにか残りわずか。
時空を越えた不思議な体験。

ちょうど電話が鳴って、そのあとお礼を述べて退出。
こんど改めてお菓子作りのお話を伺うこととさせていただいた。
また、新発田の楽しみが増えました。

【ここで一首】
   <黙々と 手と手が織りなす 菓子作り 技と心の ぬくもりの味>

2007年04月13日

ぶらぶら長崎:消えた点心のお店

3月の長崎紀行で残念なことがありました。
とても気に入っていた点心のお店が閉店していたのです。
12月に見つけて、また訪れるのを楽しみにしていました。

カウンターだけの小さなお店で、味と雰囲気がよかったのです。
いくつかの点心を味わって、マーボー豆腐丼を食べる。
薄紫色のごま団子を4個テークアウト。

そんな期待が淡く消えました。
とても惜しい、とても残念です。
今はただ、あのお店に巡り会えたことに感謝するのみです。

【ここで一首】
  <点心の せいろおぼろに 白い湯気 はかなく消えて 長崎の春>

2007年04月01日

ぶらぶら長崎:マグロ丼探訪始末記

長崎に慣れてくると同時に、中華味にやや食傷気味。
あぁ、マグロが恋しい、白いご飯が懐かしい、という状態。
で、昼食にマグロ丼か鉄火丼を食べることにする。3月20日のこと。

ところが、浜ん町一帯を探せど探せど見つからない。
カツ丼はある、親子丼はある、玉子丼はある、マグロ丼だけがない。
寿司屋は店先にメニューがほとんど出てないから、入りにくい。

足はくたびれるし、腹は減るし、もう限界。
ソバ定食で妥協することにして、ちょうど通りかかったソバ屋を覗く。
あった!

マグロ丼定食です。地獄で仏、求めよさらば与えられん。
これにソバの小鉢をセットにして、880円也。120円のお釣り。ごちそうさま。
ちなみに、マグロは豆粒位のサイコロ状にきざんでありました。

こんな話を夜の飲み話にしたら、言われた。
「長崎では、マグロは食んんばってん」
東京では、マグロのない食生活など考えられないのに。

長崎の3月、東風(こち)吹いて、
マグロ漁獲制報など馬耳東風。
これにて、マグロ丼探訪の一件落着。

【ここで一首】
  <食べたいな どこにあるのか マグロ丼 「マグロは食べんばってん」 と長崎の人>■