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2012年06月30日

新たなお付き合いの始まり

◆長畑のYさんとの出会い
以前、居酒屋で数回お会いした農家のYさんは、自称『百姓』。
無化学肥料無農薬の米作りと養豚を営んでいる。
(長畑は西名柄から約1km西の加治川沿いの集落である)

昨年の10月末に「えり奈」で飲んでいる時、子ヤギの話が出た。
Yさんはヤギを飼っていて、毎年春に子ヤギが生まれる。
6月末頃に希望者に譲るため出荷するという。

「乳離れをしたら子ヤギに会えますよ」とおっしゃる。
他にもいろいろと話したが、このことが特に印象に残った。
ぜひ子ヤギに会いに行こう、と決めたのであった。

◆大いに語り合う
JR東日本のジパング会員パスを利用して新発田へ出かけることにした(第70回)。
その際、Yさんと「えり奈」で一席設けることで日程を調整した。
6月17日(日)の夜、小座敷でさしで延々と語り合った。4時間半!!

◆メェメェ子ヤギ
翌18日(月)の午後、レンタサイクルでYさん宅を訪問。
座敷で歓談、エサの時間に合わせて子ヤギに会い、畑を案内していただいた。
子ヤギはまだ幼く抵抗力がないので、少し離れた柵越しの面会。

IMGP3438_320.jpg

子ヤギの写真とビデオは、我が孫(2歳半の元気な男の子)へのカワイイお土産だ。
来年は、孫を新発田へ連れて行こうと思っている。
今からとても楽しみである。

(Yさんの『百姓』ぶりは、別途まとめます)

2012年06月29日

もう一人の引退宣言

◆西名柄のHさんの引退
6月20日(水)の午前、西名柄のHさん宅へ。
ご自宅でお話するのはずいぶんと久しぶりである。
いつもと違う座敷に通さた。

5月に撮影した写真を差し上げるなどして、話が進む。
タイミングを図っていたかのように、Hさんはキッパリと言った。
「今年で米作りを止める」と。

「もう75歳だから。あとはJAに委託先を探してもらう」
どこか人生の区切りをつけたような爽やかな顔であった。
一瞬、驚いたが、「そうか、そうなりますか」と納得もした。

◆今年の稲刈りが最後
つまりは、今年の稲刈りが最後ということだ。
ご無沙汰していたHさんの稲刈り風景は、ぜひ撮影せねば。
できれば、ハイビジョンのビデオカメラを用意したいののだ。

◆Hさんの米作りの姿勢に学ぶ
Hさんの米作りは現代の機械化方式である。
栽培方法もJAの指導基準に沿ったものである。
しかし、それで終わらないところにHさんの心意気がある。

IMGP3413_320.jpg

随所で見せる『土への慈しみ』の姿。
これは『伝統農業』では普通であった『百姓仕事』の作業姿なのだ。
それらは機械化の進む中で、ほとんど消滅してしまった。

現在70代以降の農家の人達は、それらの『伝統農業』を体現できる貴重な世代である。
『伝統農業』は日本人そのものを育んできた『日本人育成システム』でもあった。
『伝統農業』による『日本人育成システム』の再生には、70代『百姓』の力が欠かせない。

Hさんにはこのまま引退してもらいたくない。
『百姓』として、ある程度、現役で活躍して欲しいと思う。
そういう場をぜひ創り出したいと思っている。