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2008年02月24日

♪『うれしいひなまつり』


 『うれしいひなまつり』  サトウハチロー作詞・河村光陽作曲、1936年(昭和11)

著作権の関係で、歌詞は掲載できません。

 ◇ ◇ ◇

ひなまつりの童謡は、実はたくさんある。
Wikipediaで検索したところ、次のような曲名リストがあったので転載する。
なんと、なんと、曲名だけ見ると区別がつかない。

・うれしいひなまつり(童謡、作詞:サトウハチロー、作曲:河村光陽)
・ひなまつり(童謡、作詞:海野厚、作曲:三宅延齢)
・おひなまつり(童謡、作詞:斎藤信夫、作曲:海沼実)
・ひなまつり(童謡、作詞:斉木秀男、作曲:三宅延齢)
・ひなまつりの歌(童謡、作詞:与田準一、作曲:河村光陽)
・ひなまつり(文部省唱歌、作詞:林柳波、作曲:平井康三郎)
・雛祭り(童謡、作詞:林柳波、作曲:本居長世)
・ひなまつり(童謡、作詞:水谷まさる、作曲:小松清)

もっともポピュラーなのが「うれしいひなまつり」。
曲も歌詞もすばらしいので、皆に愛され続けているのであろう。
まもなく3月3日の桃の節句。

2008年02月18日

雑学:暦 ~ 閏年のややこしいルール

◆グレゴリオ暦の閏年
『西暦の年数が4で割り切れる年を閏年とする。
ただし、100で割り切れて、かつ400では割り切れない年は閏年としない』
なぜ、こんなルールになったのか。

今年2008年は、4で割り切れて、100では割り切れないから「閏年」。
西暦2000年は、4でも100でも割り切れるが、400でも割り切れるので「閏年」。
西暦2100年は、4でも100でも割り切れるが、400ではダメなので「閏年」でない。

◆閏年の回数の計算
Wikipediaの「グレゴリオ暦」の項をまとめると以下のようになる。

①グレゴリオ暦では、1年は365.2425日を採用した。(0.2425=97/400)
②平年は365日なので、毎年97/400日のズレが生ずる。(400年で97日)
③そこで調整に必要な閏年は、400年で97回となる。

④4年に1回では、400年で100回の閏年があるので、3回減らす必要がある。
⑤そこで、100で割り切れる年を除くと4回減って、今度は1回足りない。
⑥400で割り切れる年を閏年にすると、400年で97回となる。

◆もうひと押し
地球の平均回帰年は約365.2422日である。
(平均回帰年とは、地球が太陽を一周する日数=自転数)
グレゴリオ暦は、なぜ地球の平均回帰年と等しくしなかったのか。

暦の1年は整数の365日にするので、端数を閏年で調整することになる。
地球の平均回帰年では、その閏年の明解なルールを作るのが不可能である。
グレゴリオ暦では、平均回帰年との差が小さく、閏年も絶妙なルールを確立できた。

なお、グレゴリオ暦と平均回帰年の差は、1年に約0.0003日である。
約三千年に1日であり、ごく小さい誤差だ。
グレゴリオ暦はきわめて優秀な暦であるといえる。

◆やれやれ
閏年のルールはややこしいけど、ルールの根拠はよく分かりました。
「90/400=0.2425」は、人類の知恵の極みのように思います。
これで、暦の雑学はひとまずお終いです。

♪『四季 ~ 春』

 『四季 ~ 春』 

ヴィヴァルディ(1678-1741)の協奏曲集「四季」は、1720年頃に作曲された。
CDでは、イ・ムジチ合奏団の1959年録音版を愛聴している。
とくに「春」が好きで、これからの季節に欠かせないクラシックである。

 ◇ ◇ ◇

パソコンのソフトではバイオリンの音がきれいに出せなかった。
手元の楽譜もピアノ用。
それでもやっぱり「四季」の「春」の音でした。

2008年02月16日

雑学:暦 ~ 10月はなぜ「October」?

◆素朴な疑問
「10月はなぜOctober(第8番目の月)???」
と、中学で英語で月の名前を覚えてからず~っと思っていた。
「Oct」は、音楽のオクターブやガソリンのオクタン価などでは「8」なのに。

◆月の名と順序
すでに述べたように、月の名は最初のローマ暦(ロムレス暦)がベースになっている
ロムレス暦では、3月(Martius = March)が新年の始めで、第1番目の月。
そして、10月は第8番目の月だから、「Octōber = October」。

ローマの暦の変遷

ちなみに、ロムレス暦では、7月~12月の名はラテン語の序数を踏まえている。
ヌマ暦の途中で、1月と2月が先頭に挿入された時も、これらはそのまま残された。
10月も、第10番目の月になったけれども、名は「Octōber」で変わらなかった。

ロムレス暦 グレゴリオ暦
05番目の月/Quīntīlis 07月/July(カエサルの名:Julius)
06番目の月/Sextīlis 08月/August(アウグストゥスの名:Augustus)
07番目の月/September 09月/September
08番目の月/Octōber 10月/October
09番目の月/November 11月/November
10番目の月/December 12月/December

◆やれやれ
これで、10月が「October(第8番目の月)」である理由が分かりました。
月の順序が二つズレたのに、名前が据え置かれたためだったのです。
次回は、「分かる閏年のルール」の雑学です。

2008年02月14日

雑学:暦 ~ 大の月小の月の順序

◆素朴な疑問
「7月と8月はなぜ連続して31日なのか???」
と、子供の頃からず~っと思っていた。
大→小の規則性がないし、覚えにくかったし。

◆月の大小
現在の1ヶ月の日数は、つぎのようになっている。
・大の月= 31日:1月、3月、5月、7月、8月、10月、12月
・小の月= 30日:2月(28 or 29日)、4月、6月、9月、11月

1月から7月までは、大小の順が規則的である。
8月が大で、以後は大小の順が規則的である。
8月で折れ曲がって、全体では不規則だ。

ローマの暦の変遷

◆当初のユリウス暦では整然
BC45年に、ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)が「ユリウス暦」を制定。
この暦では、奇数月は「大」、偶数月は「小」、となっている。
また、カエサルの誕生月に因んで、7月の名前が「Julius」に変更されている。

◆アウグストゥスが決めた
BC45年に、カエサルが暗殺された。(「ブルータスよ、お前もか!」)
アウグストゥスが後継者となった。
アウグストゥスは、やがてローマの初代皇帝となる。

BC8年に、ユリウス暦が改定された。
閏年を誤って設定したため、誤差が生じたためである。
4年に1度とすべきところを、3年に1度にしてしまった、というお粗末!

改定は、誤差の修正と閏年の正しい運用が目的のはずであった。
ところが、アウグストゥスは自分の誕生月である8月の名前を「Augustus」に変えた。
その上で、皇帝の月は「大=31日」であるべし、とした。

8月が大になったので、9月を小に、10月大、11月小、12月大、に変えた。
すると、8~12月で1日増えるので、もともと少ない2月を1日削って28日とした。
結果は、グレゴリオ暦にも引継がれ、現在に至った。

◆やれやれ
これで、大の月小の月が8月で折れている理由が分かりました。
皇帝アウグストゥスの仕業でありました。
次回は、「October(第8番目の月)=10月」にまつわる雑学です。

2008年02月13日

雑学:暦 ~ 2月はなぜ短いのか

◆素朴な疑問
「2月はなぜ他の月より短いのか???」
と、子供の頃からず~っと思っていた。
今年は閏年で、まもなく2月29日が来るし、もう待てない。

◆Wikipediaで調査
先日、インターネット百科事典「Wikipedia」で、「ローマ暦」を調べてみた。
検索結果をよくよく読んでみると、ついに『答え』が見つかった。
ちょと読んだだけでは分かりにくいので、Excelで表の形にしてみることにした。

◆ローマの暦の変遷
つぎの表は、「ローマ暦」から現在の「グレゴリオ暦」までの変遷を表わしている。

ローマの暦の変遷

てんこ盛りの表なので、見やすくないのは、乞ご容赦。
その代わり、暦にまつわる多くのことが読取れる「優れもの」と自負。

◆2月が28日と短い理由
①ローマ暦は、1年10ヶ月(3月~12月)の304日で始まった。(ロムレス暦)
年に60日ほどの月日のない日がある。
冬は農業が休みだから暦は要らない、というおおらかな時代であったらしい。

②BC713年、12月の後に1月と2月が追加され、1年が355日となった。(ヌマ暦)
最後にある2月は、他より1日短い28日間とされた。(理由は未調査)
不足の日数を調整するため、2年に1回、最後の2月の後に閏月を設けた。

③BC163年、1年の始まりが1月に変更された。(これもヌマ暦)
閏月の調整はそのままだったので、2番目の月になった2月が調整の対象となった。
その他は変更なし。

④BC45年、カエサルはローマ暦を廃し、新しい暦を制定した。(ユリウス暦)
ユリウス暦は、2月を29日、他を交互に31日、30日として1年を365日にしたこと、
閏年を4年に1回とし、2月の最後に閏日を追加するようにしたことにある。

⑤BC8年、初代皇帝となったアウグストゥスは、ユリウス暦を強権で変更した。
8月を自分の名(Augustus)とし、日数も大の月の31日とした。
以後の月を、30、31、30、31日にして、2月を28日に1日減らして調整した。

⑤1582年、「グレゴリオ暦」が制定された。
ユリウス暦の閏年の調整の誤差で暦と季節のズレが大きくなっていた。
ズレの補正と閏年設定法が修正されたが、基本はユリウス暦の形式が残された。

◆やれやれ
これで、2月が平年28日で、閏年29日である理由が分かりました。
まさに紆余曲折の歴史の結果といえましょう。
次回は、大の月小の月にまつわる雑学です。

2008年02月07日

♪『早春賦』

 『早春賦』  吉丸一昌作詞・中田章作曲、1913年(大正2)


◇◇◇ 早春賦 ◇◇◇
    
    春は名のみの 風の寒さや
    谷の鶯 歌は思えど
    時にあらずと 声も立てず
    時にあらずと 声も立てず
    
    氷解け去り 葦(あし)は角(つの)ぐむ
    さては時ぞと 思うあやにく
    今日もきのうも 雪の空
    今日もきのうも 雪の空    
    
    春と聞かねば 知らでありしを
    聞けば急(せ)かるる 胸の思いを
    いかにせよとの この頃か
    いかにせよとの この頃か
    
 ◇ ◇ ◇

日本の早春の想いを、文語調で綴る歌詞。
どこかヨーロッパ調の優雅なメロディー。
すばらしい名曲です。

2008年02月06日

ことば : 少し春ある心地

6日の午後、東京にまた雪が降った。
やや多めにチラついた。
春の淡雪に近かった。

 ◇ ◇ ◇

今からちょうど千年ほど前の、2月末頃のある日、
風が強く、空は暗く、雪がチラついていた。
宮中にいた清少納言のもとに使いが文を持ってきた。

それは藤原公任(和漢朗詠集の選者)からのもので、
<すこし春ある 心地こそすれ>
と下の句の七七が書かれていて、すぐに上の句を返せという。

公任のところには優れた歌人達が集まって、返事を待ち構えているに違いない。
下手な句では恥をかくし、遅れるのはもっとダメだ。
清少納言は「ええい、ままよ」と次の五七五の句をしたためて返した。

<空寒み 花にまがへて 散る雪に>
どう評価されるかと不安であった。
後で、「こういう句を返す女官は内侍に推薦したい」と褒められたと伝え聞いた。

注記)内侍は、女官の最高位

 ◇ ◇ ◇

『枕草子』第102段、清少納言の当意即妙の才能が発揮されたエピソード。
上の句も下の句も、唐の白楽天「白氏文集」の詩の一節を踏まえているという。
平安時代の貴族達の「遊び心」と教養のレベルの高さに感動させられる。

2008年02月04日

童謡・唱歌 : 『春よ来い』

 『春よ来い』   相馬御風作詞、弘田龍太郎作曲、1923年(大正12)


    春よ来い
    早く来い
    あるきはじめた
    みいちゃんが
    あかいはなおの
    じょじょはいて
    おんもに出たいと
    まっている

    春よ来い
    早く来い
    お家のまえの
    ももの木の
    つぼみもみんな
    ふくらんで
    はよさきたいと
    まっている

2008年02月03日

東京風景 ~ 雪(2008/02/03)

◆東京に、また雪
(杉並・善福寺川・面影橋)

この前(1/23)よりは、なかなかの雪だ。
午後までもずっと降り続いていて、寒い。
もう少し積もるようだ。