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2015年09月09日

食品汚染~「ロースハム」の添加物比較

 シリーズにしている食品汚染についての記事をまとめた。
 
 今回は、三種のロースハムの食品添加物を比較してみた。
 大手食肉加工会社、地元の専門店、及び信州ハムの製品が対象である。
 結果は、下表の通り、明確な差のあることが分った。




◇『ロースハム』の原材料比較 (2014/11/05時点)◇

メーカー大手食肉加工会社地元専門店信州ハム(グリーンマーク)
食品添加物酸味料(有機酸等)
リン酸塩(Na)
カゼイン
酸化防止剤(ビタミンC)
発色剤(亜硝酸Na)
コチニール色素
甘味料(アセスルファムK)
甘味料(スクラロース)
甘味料(ネオテーム)
酸味料(グルタミン酸Na)
発色剤(亜硝酸Na)
発色剤(硝酸Na)
その他原材料ロース肉
豚肉
卵たん白
食塩
大豆たん白
豚肉コラーゲン
乳たん白
香辛料
香辛料抽出物
豚肉
食塩
砂糖
香辛料
ロース肉
乳たん白
糖類(粉末水あめ)
食塩
たん白加水分解物
酵母エキス
香辛料
卵殻カルシウム
香辛料抽出物


◆大手製品は添加物まみれ
 酸味料は、化学調味料の混合物。
 リン酸は、ハムに水分を含ませる増量剤。
 カゼインは、この場合、結着剤として使われていると思われる。

 酸化防止剤のビタミンCは、化学合成物。
 発色剤(亜硝酸Na)は、肉の赤血球に作用して、鮮やかな赤に発色させる。
 コチニールはラックカイガラムシから抽出した赤い色素。口紅にも使われる。

 複数の人工甘味料を使っている。

  ◇ ◇ ◇

 要は、低価格の原料で作ったロースハムを添加物で補充・補強するのだ。
 味も食感も見た目もよくないものに商品価値を付けて販売する。
 添加物の使用基準さえ満たせば、やりたい放題だ。

 こんな「人工的合成」食品を子供達に食べさせてはいけない。

◆ソーセージ専門店よ、お前もか
 リン酸塩で水を含ませて増量している。
 化学調味料でうま味をつけている。
 発色剤で赤みを着けている。

 添加物を知ってから、この店では買わなくなった。

◆信州ハム(株)の努力はすばらしい
 添加物(化学製品)ではなく、天然由来の原料を工夫して使っている。
 やればできるということだ。
 昔は時間をかけて自然に熟成させ、肉のうま味を引き出していたものだ。
 
 当然、割高であるが、それは安心・安全のコストである。
 ここのロースハムは、自然な味でおいしく、他にウィンナソーセージやベーコンもある。
 西友(西荻窪)で扱っているし、会社のネットショップを利用できる。